「絵理ちゃんおはよー!!って言うか久しぶりー!!」

「おはよう!!一ヶ月ぶり〜!!」



11月3日

東急ハンズ前で待ち合わせていたと狩沢は、顔を合わせるなり抱き合った

久しぶりと言っても会えなかったのは狩沢の言う通り一ヶ月足らずだったが、それでも二人にとっては充分に長かったらしい



「いやぁもうこの一ヶ月繁忙期過ぎて萌え語りする暇も無いとかホント死ぬかと思ったよー」

「お疲れー。ってば本当に忙しそうだったもんねぇ。私はもちろんドタチン達も心配してたよー?」



狩沢がそう言ってぽんぽんとの頭を撫でると、は深いため息と共にゆっくりと身体を離してため息交じりに呟いた



「まぁ休みはあったから体力的には大丈夫だったんだけどね。でもやっぱり皆と会えないのは精神的に辛かったよ」

「何でか全然予定合わなかったもんねぇ、って言うか今日は大丈夫だったの?って祝日とか土日とか関係無い仕事だったよね?」

「任せて!!今日と明日は有給取ったし、月曜日は普通に定休だから3連休なんだ!!」



は狩沢の質問に答えながらVサインをして見せる



「有給って、まさかわざわざ取ったの?」

「そりゃぁ今日は大事な日だからね。と言う訳で〜、絵理ちゃん誕生日おめでとう!!」



驚く狩沢に向かって得意げに笑うと、は手にしていた紙袋を狩沢に差し出した

狩沢は勢い良く差し出された紙袋を受け取りながら、と袋とを交互に見て目を輝かせる



「有給もぎ取ってまでそんな…、嬉しすぎるよ〜!!有難う!!」

「絵理ちゃんだって私の誕生日の時、別の予定ずらしてくれたでしょ?だからお互い様だよ」



互いの誕生日を祝うのは、狩沢とが初めて顔を合わせ、言葉を交わし、あっという間に意気投合して以来毎年恒例となっている

は遊馬崎や狩沢とは違い普通の会社員の為一ヶ月の内に数回しか会える機会は無かったが、それでも仲間の一人に変わりはなかった



「ぁ、でも何か絵理ちゃん今日荷物多いのに更に荷物増やしてごめんね?」



狩沢の傍らに置かれているキャリーケースを見下ろしながらが謝ると、狩沢は勢い良く首を左右に振った

「ううん、そんな事全然気にならないから大丈夫!!」

「良かった。所で今日はどうする?とりあえずまずはお昼にしよっか?」

「そうねー。そんでその後はゲーセン行って、買い物して、カラオケ行って…」



指折り呟く狩沢に、は続けて問い掛ける



「そう言えば後の3人が合流するのって夜からだっけ?」

「うん、何か3人とも用事があるとかでさー」

「そっか。それじゃぁまずは腹ごしらえだね」

「おっけ。いつものパスタ屋も良いけど、もんじゃ焼きも捨てがたいよねー」

「ぁ、もんじゃと言えばこの前ね…」



他愛も無い会話を楽しみながら二人は池袋の町を並んで歩き、やがて駅前の洋食店に入った



「うー…」

何頼むか決まった?」

「オムライスにするか…ハヤシライスにするか…」

「折衷案でオムハヤシがあるじゃない」

「それは違うのよ絵理ちゃん。オムライスはケチャップじゃないといけないの」

「いやいやそのこだわり謎過ぎるから」



メニューを眺めながら真剣な面持ちで告げるの前で、狩沢は突っ込みを入れた後でぽんと手を打った



「じゃぁさ、私がハヤシライス頼むからはオムライス頼んだら?それで半分ずつにしようよ」

「良いの?」

「うん、私何でも良いから」

「本当?じゃぁそうしちゃおっかな。すいませーん」



狩沢の提案を受けたは嬉しそうに頷くと、店員を呼んで注文を済ませた



「そうそう、絵理ちゃんがこの前お勧めしてくれた深夜アニメ見たよ」



料理を待つ間にがふと思い出したように狩沢に告げる



「ほんと?どうだった?」

「面白かった!!って言うか面白過ぎて夜中に一人で興奮しちゃったよー」

「でしょでしょ?まだ始まったばっかりだけど今期の深夜帯は不作が続く中であれはかなり当たりだと思うのよね」

「あれの原作ってラノベか何か?」

「ううん、元々は月刊誌で連載してた漫画が原作だって」

「へぇ。アニメ化したって事はもうグッズとかあるのかな?私あのライバルキャラが結構好きなんだけど」

「この間チェックしたら11月に発売ってなってたから、後でアニメイト行って確認しようよ」

「うんうん、楽しみ過ぎる〜」

「ぁ、オムライス来たよ」



やがて運ばれてきたオムライスとハヤシライスをそれぞれ口にしながら、二人は様々な話で盛り上がった

時折テーブルの上に置かれた携帯を弄るを眺めながら、狩沢はスプーンを片手に話し掛ける



何か今日買いたい物とかあるの?」

「そうだなー、最近寒いし、そろそろ冬服買わなきゃかな」

「確かに私も新しい帽子欲しいかも」

「帽子かぁ…、私も絵理ちゃんみたいな帽子被ってみようかな?」

「いっそお揃いにしちゃう?」

「ぁ、それならむしろ服を交換して遊馬崎くん達をびっくりさせるとか」

「あはは、それ面白いかも。今度やってみよっか」



そんな会話を交わす内にあっと言う間に食べ終わった二人は、店を出て再びサンシャインシティ通りを歩き出した



「さて、お腹も満たされた事だし、次はゲーセンでも行こっか」

「じゃぁついでにプリクラ撮ろ!!」

「別に良いけど…、プリクラって絵理ちゃん、もしかしてその大荷物……」



がハッと気付いた様に狩沢の手にしているキャリーケースを見ると、狩沢はにこりと小さく微笑んでの腕をがっしりと掴んだ



「よーし行こうか!!」

「やっぱり!?やっぱりそれコス衣装なんだ!?」

「さぁさぁ気合入れてレッツゴー!!」



こうして上機嫌の狩沢に背中を押され、はゲームセンターの最上階にあるプリクラ専門フロアへと連れられて行った



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「で、何なのこの露出度最高潮の衣装!!」

「何ってギルクラのいのりちゃんだよー」

「…絵理ちゃんのそれは?」

「同じくギルクラより主人公の桜満くんだけど?」

「普通の制服じゃん!!」

「だってそう言う設定なんだもん」

「なんだもんってそんな…」

「まぁまぁ、似合ってるんだし気にしない気にしない。ホラ撮るよ〜」



狩沢は渋るの腕を引きながら機会の中に入ると、手馴れた様子で100円玉を投入しタッチパネルを操作し始める

は後ろでその様子を見ていたが、諦めて開き直ったのか一緒になって背景を選び始めた



「ぁ、これ可愛いかも」

「おっけー、じゃぁその黒いのとー、こっちのボーダーと、後は定番ハート柄ね!!」



テキパキと操作を進める狩沢は、設定が完了するや否やの手を引き細々としたポーズの指定を始める



はそっちに立って、目線は右斜め上で両腕は広げてね」

「ぇ?こ、こう?」

「んー、目線はもうちょい遠くを見る感じ…、そうそう良い感じ!!」



連続で撮影をする間の10秒足らずで次々とに指導をしながら自分もポーズを付けて行く

全て撮り終わった後の落書きも、狩沢は迷う事なく器用にペンを走らせた



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「いやー、いっぱい撮ったね〜」

「ほんと撮りすぎ…。何で絵理ちゃんがキャリーケース持ってるのか最初に気付けば良かったよ…」

「だってと二人きりで遊ぶのなんて久々だからね〜。張り切っちゃった」

「全くもう」



悪戯っぽく笑う狩沢の横で苦笑しながら、は先程撮ったプリクラを眺める

確かに狩沢の言う通り、こうして二人で出掛けるのは随分と久しぶりだった

大勢でわいわい騒ぐのももちろん楽しいけれど、たまには女同士でゆっくりするのも良い物だとはしみじみ思う



「ねぇねぇ、この後はもうカラオケ行っちゃう?」

「あー…カラオケは…。、、ぁ、ちょっとごめんね」



見えている看板を指差し尋ねる狩沢にが迷う素振りを見せていると、タイミング良くの携帯が着信を告げた

は電話の相手を画面で確認すると、狩沢に断った後で少し離れた場所に行き電話を取る



「もしもーし」

『     』

「うん、こっちは今ゲームセンターで遊んで出てきたとこ。そっちはもう終わった?」

『     』

「そうなんだ?うん、了解だよー。それじゃぁもうちょっと時間潰しておくね」

『     』

「大丈夫大丈夫。適当にグッズでも漁りに行くから」

『     』

「ぇ?合流したい…って駄目駄目。ちゃんと準備してよね。うん、二人にも宜しく。それじゃまた後でね」



は通話を終えるとふぅと小さく吐き出してから狩沢の元へと戻る



「待たせちゃってごめんね」

「それは平気だけど…大丈夫?仕事か何か?」

「あぁううん、大した事じゃないんだけど、ちょっとね。それよりカラオケの前に私グッズ確認しに行きたいんだけど良いかな?」

「ぁ、そういやさっき行こうって言ってたもんね。じゃぁ早速行こっか」



そう言うと、狩沢はの申し出に疑う事無く頷いて60階通りをサンシャインシティ方面へと歩き出す

はほっとした様子で胸を撫で下ろすと、狩沢の隣に追い付きながら一緒にアニメイトを目指した



「わぁーー、出てる!!出てるじゃん!!しかもこんなマイナーキャラまで…!!」

「ちょっと絵理ちゃん見てよこれ!!一見普通の和柄のストラップなのに此処めくるとキャラの絵入ってる!!」

「ホントだ、これならも自分の携帯に付けて普通に会社行けるじゃない!!」

「大変だ、買わなきゃ。とりあえず全種類コンプしなきゃ」

「ねぇねぇ、私ラノベコーナー行って来るね」

「うん、じゃぁ私もこれ買ったらそっち行くから待っててくれる?」

「おっけー。そんじゃ後でね」



狩沢はレジに並ぶを残し、いそいそとフロアを移動して行った

そんな狩沢の後姿を見届けてからレジに並んでいると、ふいに携帯が再度着信を告げは携帯を開く



「もしもし?」

『     』

「うん、今レジ並んでるとこなんだけど、そろそろ準備出来た?」

『     』

「了解だよ。そしたら今狩沢さん別のフロアに居るから、合流したらそっち向かうね」

『     』

「はいはい。それじゃぁちょっと待っててね〜」



通話と清算を終えたが狩沢の後を追ってフロアを移動すると、狩沢は目を輝かせながらBLコーナーを漁っている所だった



「お待たせー、こっちはもう大丈夫だよ」

「ぁ、見て見て、この前話してたやつの新刊が出たんだけどこのシーン!!」

「ん?…おぉ、中々エグいねぇ。BLにも拷問シーンとかあるんだ……」

「今度機会があったらこれ使ってみよっかなー」

「ぇ、でもこれ相手役が…」

「それはまぁゆまっちとか?」

「いやそれ遊馬崎くんにとっても拷問だよね!?」



慌てるを余所に狩沢は本を戻すと軽く笑った



「冗談だって。ぁ、でも男の人二人組がターゲットの時はやらせてみたら面白いかもね」

「多分門田くんにすっごい怒られると思うけどね」

「だよねー」

「それ買うの?」

「ううん、今日は良いや」

「そっか、それじゃそろそろカラオケ行こうか」



そう言って店を出るに続いて狩沢も外に出る



「あれ?こっちじゃないの?」



外に出たところでいつも行くカラオケとは違う方向に歩き出したに狩沢が後ろから声を掛ける

はくるりと振り返ると首を縦に振って向こう側を指差した



「うーん、今日はあっちのカラオケが良いかなーって思って」

「でもあっち高いじゃない」

「それはそうなんだけど…、まぁたまには良いじゃない」



首を傾げる狩沢に近寄り背後に回ってその背中をぐいと押す



「毎回同じ所って言うのもつまらないし、向こうは最新機種も入ってるし!!」

「まぁが行きたいなら全然構わないけどー」



狩沢はいつもと違ったの行動に疑問符浮かべながらも、背中を押されるがままに足を進めた



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「ぁ、絵理ちゃんは此処で待っててくれる?」

「ぇ?」



店に入るとはそう言って狩沢が返事をする前に一人で受付に向かってしまう

そのままの後姿を見ていると、手続きをした様子も無いまま手ぶらのままで戻って来た



「113号室だって」

「いやいや、伝票とかマイクは?」

「大丈夫大丈夫」

「大丈夫って…」

「はいはい行くよー」



やはりいつもと違うの行動に狩沢は戸惑うが、はそんな狩沢を連れて113号室へと向かう

そして辿り着いた113号室の部屋の前ではおもむろに立ち止まると、悪戯っぽい表情で狩沢に笑い掛けた



「はい絵理ちゃん、扉開けて?」

「へ?」

「いいからいいから」

「全くもう…、はいはい開ければ良いのね?」



色々との様子がおかしい事についてはもう諦めたのか、狩沢は言われるがままに扉を開ける



「狩沢さん、ハッピーバースデーっす!!!!」



狩沢が扉を開けた瞬間に、クラッカーの音が鳴り響き遊馬崎の声が狩沢を迎えた

気合を入れて叫びすぎたのかマイク越しの声がハウリングし、と狩沢は思わず耳を塞ぐ

そして耳と共に瞑っていた目をゆっくりと開けて部屋の中を良く見ると、

そこには同じく耳を塞いでいる門田と渡草、そして満足そうな顔で佇む遊馬崎の姿があった



「へっ!?ぇ、あれ??3人とも用事があるんじゃなかったの…?」



いつもの3人の姿を見た狩沢が素直に驚いた表情を見せて3人に尋ねると、渡草が手を左右に振って答える



「いやいや、こんな日に3人揃って予定入れる訳ないだろ」

「そうっすよ、何せ今日は我等が絵理華お嬢様の聖誕祭っすからねぇ」

「その為に朝から買い出しやら色々準備してたんだが、感付かれない様にに協力して貰って正解だったな」

「えへへ、絵理ちゃん驚いた?」



ぽかんとしている狩沢の背後からが尋ねると、狩沢は両手で自分の頬を押さえた



「やだ…、すっごく嬉しい…!!」



そう呟いて達を見る狩沢は早くも涙ぐんでいる



「泣くのは早いよ絵理ちゃん」

「今日は朝までカラオケマラソンっすよ〜」

「ほら、とりあえず立ってないで座ろうぜ」



と遊馬崎が狩沢の左右から覗き込んで笑い掛けると、渡草も合わせて声を掛ける

そのまま促されて全員がソファに腰を掛けると、門田は全員にグラスを手渡してから一つ咳払いをした



「まぁそう言う訳で、改めて誕生日おめでとう狩沢」

「おめでとう絵理ちゃん!!」

「おめでとさん」

「おめでとうっす!!」

「ありがと〜〜!!!!」



それぞれのお祝いの言葉に狩沢は満面の笑みで答え、5人はグラスを合わせると中身を一気に飲み干す



「さて、それじゃぁ早速歌うっすよ!!」

「狩沢、何かリクエストとかあるか?」

「ぁ、じゃぁ渡草さんのrain tears聞きたい!!」

「よっしゃぁ任せろ!!」



狩沢のリクエストを受けて立ち上がった渡草は、立ち上がり前に出るとノリノリで歌い始めた

振り付けすら完璧にこなしながら意外にも美声を響かせる渡草に4人は盛り上がる

歌いきった渡草が席に戻ると、は興奮した様子で渡草に声を掛けた



「凄い凄い、渡草さんて歌上手いんだ!!」

「あれ、知らなかったんすか?」

「だって私絵理ちゃんと遊馬崎くんと以外来た事無かったし」

「そういやそうだな。そんじゃ次はが歌えよ」

「ぇ、私!?」

「それならには何歌って貰おうかな〜」



渡草にマイクを渡されて戸惑うの横で狩沢はデンモクを操作しながら曲を探す



「じゃ、じゃぁ絵理ちゃん一緒に歌おう!?私一人はちょっと恥ずかしい…!!」



慌てたが狩沢にそう申し出ると、遊馬崎が目を光らせたかと思うと素早く番号を直接機会に入力した



「ぇ、何々?ぁ、秘密ドールズかぁ」

「確かにこれなら歌えるけど、番号覚えてるとか流石遊馬崎くん…」



流れ始めたイントロを聞きながら狩沢とが納得したように顔を見合わせる中、渡草は一人首を傾げる



「つーかなんだよこの歌?」

「知らないんすか渡草さん、素敵無敵の百合アニメ『ストロベリー・パニック』のエンディング曲っすよ!!」

「ぁー…何か大分前に門田そんな本読んでたよな?」

「あぁ、電撃文庫だからって遊馬崎に勧められて一応な…」



内容が内容なだけにあまり読み込めなかったのか、門田はため息交じりに頭を振る

そんな中楽しそうに歌う狩沢と、少し照れた様に歌うを見て遊馬崎のテンションは更に上がる



「おいおい、これじゃ狩沢のお祝いじゃなくて遊馬崎のお祝いじゃねーか…」

「いやぁこの曲は主人公の渚砂とその親友の玉青役の声優さんが二人で歌ってるんすけどね?
原作だとこの渚砂と玉青がくっつくのにアニメだと渚砂はエトワールである静馬とくっついちゃうんすよ!!
それなのにエンディングテーマにこの二人のこんな妖しい曲を持ってきた辺り製作側に何かしらの意図が」

「はいっ、じゃぁ次は門田くんね!!」



意気揚々と語り出してしまった遊馬崎の台詞を遮りながら、歌い終わったが門田に向かってマイクを手渡す



「俺か?」

「うん、私門田くんの歌もまだ聞いた事無いからさ」

「それならアレ歌ってやれよ、十八番だろ?」

「ぁ、良いっすねぇ、久しぶりに門田さんのアレ聞きたいっす」

「アレか…、まぁ良いけどな」



渡草と遊馬崎に促されて門田がツッパリHightSchoolロックンロールを歌う中、狩沢はふと室内を見渡した

自分の為に飾られた部屋と、プレゼントの山

それらを準備してくれた遊馬崎、門田、渡草の3人と、

この日の為に仕事を切り詰め休みを返上してまで協力してくれた



「………」



自分が愛されている事を改めて実感し、狩沢は思わず緩む頬を両手で押さえる



「絵理ちゃん、次は何歌おうか?」

「飲み物も食べ物もたくさん用意してあるんで遠慮なく飲み食いして下さいっす」

「とは言え飲み過ぎない様気をつけろよ」

「こんな日ぐらい堅い事言うなって。なぁ?」



自分を取り囲む仲間を前に、狩沢はマイクを手に取ると満面の笑みを浮かべた



「ハッピーバースデー私!!皆大好き!!!!」



- END -




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11月3日は狩沢譲のお誕生日でした。

ワゴン組と一緒に狩沢さんのお誕生日をお祝いする事が出来たらこんな感じかな?と言う、妄想の産物です。

その日のうちに上げたかったのに思うように書きすすめられなくてあっという間に20日以上も経ってしまいました…orz

不甲斐無い私ですが、狩沢さん大好きです。

杏里ちゃんと狩沢さんは女性キャラの中でもかなり好きです。

今後も隙あらばこの二人と絡んで行ける様に頑張りますw




'12/11/26